タイトル通り、月曜日の朝から火曜の昼まで緊急入院してきました。
結論から言うと、至って健康だということが証明されたので、ご心配には及びません。ええ、多分心配しなくていいんだと思います。
心臓カテーテル検査をして異常なかったんですから(!?)
ということで、結果が出るまでは本人もおかあちゃんも手に汗握る展開になってしまったので、まあネタとしてご紹介いたしますです、はい。
何が残念だったかって、鍋に火をつける前にちゃんとカメラを用意しておくおいらとしたことが、病院に行く前にカメラを持たなかったことでございます。カメラ持ってたら面白い写真がいっぱい撮れたのになぁ、、。今度はカメラ付き携帯にしようかなぁ、、、ぼそぼそ。
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日曜日、F1モナコグランプリを観戦して、1時過ぎに就寝いたしました。翌月曜日は私の休みの日にしてあるので(F1を見るため)ゆっくり寝ようと思ったのですが、朝7時には強烈な胸の痛みで目が覚めてしまいました。
折しも土砂降りの雨が降り出したところで、こりゃまた持病の肋間神経痛の発作だわいなと、痛み止めを飲んで安静にしていたんですが、、、いつもなら5分もしないうちに痛みが収まるのに、いつまでたっても収まりません。
8時になっても収まるどころか、どっちかと言うと痛みが激しくなってきたので、こりゃ、どうにもならんと徒歩2分のかかりつけの医院へ行きました。
けっこう痛々しい姿で受け付けにいったのですが、普通に待合室で待つように言われて、待つこと1時間、やっと診察室に呼ばれて症状を説明したとたんに、「なんであんた馬鹿正直に1時間も待ってたのよ!! こういう時は緊急だっていいなさいっ」って怒られてしまいました(しょぼーん)。
実は当番だったのは陰でヤブだと言われている女医さん。案の定、心電図の機械の取り扱いもおぼつかなく、あわててSAMU(日本で言う119番)へ通報して待つことしばし、病院の診察室に心臓救命専門の救急隊が到着いたしました。はい、想像通り心筋梗塞の恐れあり!! この時点で自前の携帯でおかあちゃんに第一報。病院内携帯禁止じゃないんですね、こっちでは。
てきぱきと処置を進める救急ドクターと、おろおろする女医さん。あんた邪魔だから引っ込んでれば?と言いたくなる狼狽ぶりに笑いを堪えながら、というか、その時点でほとんど痛みは無くなっていたのですが、救急車でガストンブーレと言うニューカレドニアでいちばんの救急病院へと搬送されました。
すでに電話連絡が行き渡っていたようで、救急車のストレッチャーでそのまま心臓カテーテル検査室まで直行。あれよあれよと言う間に全裸にされて、右ももの付け根のお毛々を剃られて、スタンバイ。おお~、テレビで見た通りももの付け根からカテーテル入れるのかと思いきや、ドクターひとこと「右手からやってみよっか」。
点滴針と同じような針を右手首にプチッと刺して、あれよあれよと言う間にカテーテルってば心臓に到達しておりました。身構えるひまも無し、痛みも無し。麻酔もなければ(多分)、目隠しも無し。せんせと一緒に自分の心臓の造影画像を見ながら、おお、動いとる動いとるとしばし感心して見入っておりました。
まあね、万が一ってこともあるかとは思っては見たもののですね、5年前からランニングを日課にしていて、前日も10キロ走ってるタイプの人って、滅多にかかる病気じゃないと思うんですよね。もちろんないとは断定できないものの、あんまり心配してなかったんですよ、心筋梗塞。
ということで、心臓カテーテル検査の結果、至って健康な心臓であるとの診断をいただき、一挙に緊急性がゼロに落ち込んで、検査室の前室の小部屋に放置されること約2時間(泣)。はぎ取られた着衣や靴と一緒にゴミ袋(みたいなの)にまとめられた私物の中から携帯を取り出しておかあちゃんに第2報を入れたのが13時頃。
おかあちゃんはおかあちゃんで、心筋梗塞をネットで調べて、発症後2時間ぐらいで命を落とすことが云々って読んで、けっこう心配をかけてしまったようでした。「店のローンもまだいっぱい残ってるのにぃ~~~」だって。
やっと病室の用意ができたということで、通されたお部屋はトイレ・シャワールーム付き
オーシャンビューの個室♪ 後で知ったのですが、心臓系モニター装置が全て揃った心疾患患者専用、常時カメラ監視病室だそうで、病棟自体が子供禁止、見舞客は一度に大人二人までと厳しく制限された、とっても閑静な快適病棟でございました。
部屋に入ると遅いお昼ご飯が用意されていて、ちょっとさめたバーミーライス(
旦那の昼飯参照)とネギのサラダをいただいて、お昼寝タイム。トイレに行く時は自分で心臓モニターのケーブルをはずして、点滴持って自室のトイレに行けるのでナースのお世話になることもなくぼーっと過ごしておりました。
気が付くと夕飯(豚のクリーム煮とインゲンのソテー、洋梨のアーモンドがけ)の時間となり、食べてしまうとすることもなく、長かった月曜日もおしまい。おかあちゃんとは随時携帯で話ができるので、別に来る必要もないだろうから、また明日~ということで就寝いたしました。
火曜日。まだ明けやらぬうちに部屋の蛍光灯をバッチとつけられて、6時強制起床&採血で一日が始まりました。
7時には朝食が運ばれてきて「コーヒー、カフェオレ、紅茶、どれにする?」と質問され、カフェオレを選択いたしました←これ重要。 なぜならフランス式の朝食って、パンと飲み物だけですから。
フランスパンをカフェオレに浸して、まあそれなりに美味しく朝食を済ませ一息してると看護婦さんがやってきて言いました。
「シャワーの時間です」日本じゃないですよね~、入院中も毎日自室でシャワー。前におかあちゃんが足折って入院した時も、ちょっとしたお腹の手術した時も、毎朝シャワー、おいらも入院初日にしてシャワーですって。
でも、道具もタオルもないし(これらは基本自前)、多分今日帰れるからいいですって断ろうかとおもっていたところへ、おかあちゃんが救援物資を持って登場!! 歯ブラシ、ひげ剃り、シャンプーとタオルが手に入ったので、とりあえずおかあちゃんにシャンプーだけしてもらって、歯を磨いて髭あたってちょっとすっきりいたしました。
昼前に心臓エコーの検査に連れ出されて、そこでもいっさい異常なしとの診断をいただいて、マイ・オーシャンビュー個室に戻るとお昼ご飯が置いてありました。鶏もも肉のソテーとクスクス、トマトのサラダ。ガストンブーレの食事はまずいって評判だったけど、美味しいとは言えないまでもまずいって程じゃありませんでした。
食事も済ませてぼけ~っとしていると、看護婦さんがやってきて、「あなたはもう帰っていいわよ」とおっしゃる。
そうはいっても、点滴も心電計測用の電極もいっぱい付いたままじゃ帰れにゃいよ~というと、「ちょっと待っててね、手があいたら外しにきてあげるから」といって出て行っちゃいました(しょぼーんの2)。
とりあえず、点滴と電線引きずりながら私物を整理し終わった頃に看護婦さんがやってきて、約束通りチューブと電極を外してくれて、晴れて自由の身♪
え、、、これで帰れってか?
退院にあたって何がどうなったかドクターの説明はないの??
「ちょっちょっと看護婦さん、退院する前にドクターの説明も聞きたいし、質問したいこと(ランニング続けていいのかとか)があるんですけど?」
「あら、そおぉ。じゃあ、ドクターにお手紙書いてもらうからそれ持ってあなたのホームドクター(ヤブ)に見せて説明してもらいなさい」
ということで、10分後ぐらいに看護婦さんが帰ってきて、担当医の所見、心臓カテーテル検査結果、心臓エコー検査結果をわたされて、「でてっていいわよ」とおっしゃる。
「へ、、、お会計とかは・・・」
「ああ、あなた受付通ってきてないの? そうか、救急搬送だったわね。受け付けにいって名前言えば分かるから」
とはいってもニューカレドニアでいちばんの巨大総合病院、自分の現在位置も分からないのに受付の場所なんて分かりません。
「お忙しいところ恐れ入りますが、受付の場所教えていただけませんでしょうか」
「はぁ、、、もう、、、じゃあ付いてらっしゃい」と言われて病室を出てみると、部屋の前には次の心疾患のおじいちゃんがすでに放置されてました。大繁盛ですね、ガストンブーレの心臓病棟。おいらなんかにかまってる暇、ないんですねぇ。。。。。(( T_T)トボトボ
ということで、教えてもらった受付で名前を言うとすぐにデータが出てきました。
「ああ、あなた、、、心臓病棟の完全監視室にいた人ね。一泊
32万フラン(約40万円)です。」
目が点。。。(フランス語聞き取り違えたかも?)
「あ、あのぉ、もう一度値段教えていただけますか?」
「あのお部屋はね、完全モニター装置付きで、常時カメラ監視もしてるいちばんお金がかかるお部屋なのよ。だからね、32万フラン」
実際には強制医療保険(CAFAT)が70%負担してくれて、おいらが入ってる民間医療保険(MPL)が残りの30%を払ってくれるからいっさい払わなくていいんですけど、、、びびったぁ~~~~~。おかあちゃん、保険料、だいぶもと取ったどぉ~~~
支払いと言うか、保険処理の仕方を教わって、タクシー呼んで自宅横の医院に逆戻り。受付のおばちゃんに「ただいまぁ~(C'est moi)」というと、おばちゃんもびっくり。
「あ~ら、あなた、大丈夫だったの」
「ガストンブーレ、おんだされただ。書類渡されたから先生の診断が聞きたいっすぅ」
「せんせ、せんせ、ムッシュー・タカハシ帰ってきたわよぉ~」
ということで、女医さん(ヤブ)の元へ帰ってまいりました。
「あら、あなた、カテーテル入れてもらったの? ほんと? どこから? ああ、手から入れたの。はぁ~、すごいわねぇ~。とにかく心臓に関しては今できる最高の検査をして異常がなかったんだから、なんにも心配しなくていいわよ。いやー、あなた本当に良かったわねぇ~。そ~、カテーテル検査したのぉ~」
「それ、ちゃんと私のカルテに書いといて下さいよ、8月のマラソン大会のとき健康診断書がいるんですから。あとで、5月に心臓発作起こしたから駄目とか言わないで下さいよぉ」
「はいはい、ちゃんと書いときますよ。なんてったって、あなたの心臓は最高の検査してもらって大丈夫だったんですからねぇ~」
「で、先生。私の胸の痛みはなんだったんでしょうか?」
( →_→)ジロ!
「うーん、そうねぇ、、、多分神経性胃炎から来る痛みだったんじゃないかしら、、、。胃潰瘍の薬を処方しておくから、今度痛くなることがあったらそれ飲んでみて。それが効いたら胃からくる痛みだったってことよ。」
せんせ、、、わるい人じゃないんだけど、、、やっぱりヤブ???
「あ、そうそう、ちょっとまっててね。マラソン大会用の診断書、サービスで書いといてあげるから♪」
ということで、8月のマラソン大会に出場するための必須アイテム、健康診断書をゲットして緊急入院騒動は終了いたしました。
おまけ。カテーテルを入れた跡と、今日になっても消えない手のアザの写真。ちゃんと見たい人だけクリックして下さいませ。
どんな状況になってもブログ魂がムクムクと湧き上がっちゃいますよね~。入院部屋の様子とか食事とか興味あります(笑)次回はカメラ忘れずに!ってそう何度もあっちゃ困りますね。
携帯にカメラさえ付いていればカテーテル中も撮影できただろうと思うだけにとても残念です。でもネットに繫がらない携帯で撮った写真って、どうやってPCに転送すればいいんだろう・・・USBとか付いてるのかなぁ<携帯無知
とはいえ、健康が一番ですから、今後もご自愛下さい。
それにしても胸の痛み、本当の原因は何だったのでしょうね? 息苦しくなかったですか?
多分、真相はヤブが勘で言った胃炎だったんじゃないかと思います。いくつか思い当たるところもあるもんでね、、。
仕事では見ざるを得ないもんですから…
プライベートでは半減してます。
それにしても、胃炎で胸が痛くなったりするんですね。
旦那の胸って、もしかして、一般人と違うところ?(笑)
いわゆるみぞおちというところは、あちこちの痛みが集まるところで、食中毒で大腸が痛いときも、肝臓が悪いときも、盲腸のときも、胃も膵臓も胆嚢も十二指腸潰瘍もみんなまず、みぞおちが痛むようですよ。
『心窩部痛(しんかぶつう)』と言いますね。
そことは違うのですか???
症状としては心筋梗塞とそっくりだったのは確かです。胸骨を中心とした胸の全体的な痛みから、のど元、下あごにかけての神経性の痛みなど、、。
で、最初に取った心電図をみて病院送りが決まったんですが、、、。あの心電図には何が写っていたんでしょうかねぇ???
ある意味
部屋に戻ると食事が置いてある、って、おかしくないですか?
日本じゃアナウンスで「食事できましたー」ってのがあって、
自分(もしくは介添人)が取りに行くのに、置いてあるって・・・・(゚m゚*)プッ
あんまりまずくなかったのは、特別室だからなのかなぁ?
オーシャンビューはうらやましす。
なにはともあれ、たいしたことなくてよかったです。
そして私は今朝から猛烈な胃痛に悩まされております・・・。
知り合いは胃炎だと思って我慢してたら心筋梗塞だったそうです。ええ、おいらは逆でしたけど。
おいらと違って都会人なんだからちゃんと病院で検査してもらうんですよ~~~って、おいらは田舎の野生児か?
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