いよいよ幻のシャバドランへと向かう朝。ガイドのダマスさんが朝6時半に迎えにくるということなので、それまでに朝食と身支度を済ませて部屋をチェックアウトしておかなければならない。ちなみに前日までは6時と言われていたが急遽6時半に変更になっていた。ま、それなら5時半に起きれば間に合うだろう、とわたしは思った。
でも、同室の某隊員は
4時半に目覚ましをかけていた(泣)
若い子はなかなか目覚ましが鳴っても起きられないから2度がけ3度がけをするのは致し方ないとは思うが、年寄りは一発で目が覚めてしまった。それでもしばらくはもうちょっと寝る努力をしてみたものの、5時にはさらに2種類の目覚ましが炸裂したので、あきらめて部屋の外へとでてみた。
おかげできれいな日の出を見ることができた。早起きは3文の特、、、ぐすん。
そうこう言う間にみんな起きだしてきて昨日用意してもらったパンと果物とヨーグルトで朝食を済ませた。各自昼飯、飲料水、水中マスクとシュノーケル、撮影機材他を思い思いにパッケージングし、それ以外の荷物はフロントに預けて出発に備えた。時に6時30分。
朝7時、ホテルのオーナー夫人(たぶん)がやってきた。
「ほわっつ、ゆぅーあーどぅーいんぐ???」
彼女はバリ(インドネシア)から嫁いできて間もないらしくフランス語より英語が得意だ。
「みすたーだます、のーかみんぐ」
「おーまいがぁー。あいるふぉーんひむ」
ダマスさんの家に電話するとどうやら奥さんがでたようで、お約束の返事が返ってきた。
「彼はもう出かけましたよ」
実はシャバドランツアーのダマスさんは以前にも予約してあるにもかかわらずすっぽかした前科がある。だから観光局のまるちゃん隊員は行けるはずだったシャバドランにいまだに行けずにいたのである。
やはり今回も駄目だったのか、、、騙すさんよ。
まあ、ニューカレに長く住んでいるとこういう時の諦めも早いもので、さて今日は何しようかな、、、などと考えはじめた頃、ダマスさんはやってきた。時に7時半。

おお、これでシャバドランへ行ける♪と胸を撫で下ろした隊員達にホテルのオーナー夫人(たぶん)が何やらわめいている。
要は、「この時間からシャバドランに行ってここに帰ってきて荷物をピックアップしたのではあなた達が乗る今夜の飛行機に間に合わない」ということだった、なるほど。じゃあ、シャバドランから直接空港に向かえばいいんでしょ。
ということで急遽バゲージルームに預けてあった大荷物を全部持ち出して、ダマスさんのピックアップトラックの荷台に乗せ、車内に3人、荷台の荷物の隙間に二人が乗車していよいよシャバドランへの旅が始まった。ちなみにダマスさんは途中で後二人地元民を拾ったので、時速100km/hで田舎道をぶっ飛ばすトラックの荷台はきっつきつだった。
約30分ほど車をふっ飛ばしてまずはシャバドランの入り口、ダマスさんの家に着いた。

どうやらキャンプ場を営んでいるらしい。

カメラの砲列を向けられるダマスさんと奥様。
ここでスーツケースなどの大荷物を降ろして、改めてピックアップに乗り込んでさらに奥地へと探検隊は進んだ。

行く手はチェーンで閉鎖されていたが、鍵はダマスさんが持っていた。つまりダマスさんちの私有地ってことらしい。鍵を開けてトラックは進む。
てかね、もうジャングルの中の道とは思えないところをがしがし進むんですよ。どんな様子かってのは写真じゃ伝わらないだろうということで、動画をご用意致しました。音出ます。
「30分ほど進んだところで車は進めなくなった。後は歩きだ」←ウルルン風
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