だいぶ前の話になってしまいますが、9月23日に郵便局から通関が必要な荷物が届いているとの通知が来ました。差出人を見ると日本で勤めていた団体の先輩からとなっています。ああ、いつもカレンダーを送ってくれるから、それといっしょに何か入れてくれた物が税関で引っかかったのかな?と思いながら小包専用集配所へ行きました。
通知を受け取った局員が奥から持って来たのは、何とも大きな段ボール。
税関員曰く、「この自転車は何?」
?????
じ て ん し ゃ ? ? ?
ぐるぐるぐるぐる ←記憶をたどる音
あ”ぁ~~~~ わかったぁ~~~
その先輩は20年前、私が日本を離れてニューカレドニアへやってくるとき、私の買ったばかりのロードレーサーを引き取ってくれた方です。
で、少し前に先輩とのメールのやり取りで、また自転車始めたいと思ってるんですよ、なんて書いたんですよ。それでたぶんもう使ってなかった私のレーサーを送ってくれたんだと思います。
案の定、家に帰って開梱してみると「マーくんへ、お誕生日プレゼントです」との張り紙とともに、20年前の愛車がプチプチに包まれて入ってました。今は無き横浜の老舗、サイクルセンター・シマダのオーダーフレームにサンツアーのセットを組んだ名車(?)です。
ちなみに、先輩は船便の料金しか払ってなかったのに、なぜか航空便で送られてきました。きっと船便だと壊れたりしたとき賠償とか面倒だと判断した郵便局が、航空便に変更したのではないかと想像しております。
その晩は新しく買ったキャノンデールと2台並べて、ついつい遅くまでグラスを傾けてしまいました。

さて、戻って来たはいいけど、手入れをしないと乗ることは出来ません。
ブレーキワイヤー、シフトワイヤー、それぞれのアウターチューブを新品に交換して、ハンドルバーテープを新しく巻き直します。
劣化したタイヤを剥がして、リムに残ったリムセメント(接着剤)をきれいに剥がします。

リムの左右のぶれをあらかた取って、さてタイヤを貼ろうとショップに出かけたものの、ニューカレドニアにはすでにチューブラータイヤと言う古いタイプのレーサー用タイヤはほとんど取り扱ってないことが判明。
仕方がないので楽天市場の中をあっちこっち探しまわって、一番安いタイヤを日本で購入して、ちょうど来島予定だった友人に持って来てもらったのが今月初め。ついでにミヤタ・チューブラーテープと言うタイヤ貼り専用の両面テープも入手。昔みたいにリムセメントでベトベトにならずにきれいにタイヤを貼ることができました。

で、赤い自転車に付いてたサイクルコンピューターを青い自転車に付け直して(赤い方は新調)、クリート付きペダルは赤い自転車からちょっと借りて、いよいよ20年ぶりの試し乗り。

またいだ瞬間に体にフィットする懐かしい感触、久しぶりのフレームに付いた変速レバーにちょっと戸惑いながらも、なんだか赤い自転車より乗り心地がいいような気がします。
とはいえいい所ばかりではなく、リヤのリムがどうしても真円を出せなくて、1カ所かなり出っ張ってしまってるんですよ。いくらスポークを締めても,反対側を緩めても引っ込んでくれないんです。次に時間が出来たらプロにみてもらおうかと思っているんですが、調整の範囲を超えて歪んでしまっているみたいです。
新品のホイールを取り寄せるなんてのは論外だとしても、中古にしたってそう都合良くサンツアーの7段カセットが付けられるハブで組んだ、ブロンズ色のリムなんて、、、まあないでしょうね。
さて、どうしたものやら・・・悩みは尽きません(でも楽しい♪)。